遺体はクマに襲われた26歳男性と判明

北海道・知床半島の羅臼岳で、登山中の男性がクマに襲われ行方不明となった事故で、15日に行われた捜索で発見された遺体は、東京都墨田区在住の会社員、曽田圭亮さん(26)であることが警察の調べでわかりました。家族による確認も行われ、身元が特定されました。

STVニュース北海道

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事故は14日午前、曽田さんが友人と羅臼岳を下山中に発生しました。同行していた友人が警察に「クマに襲われ、1人が行方不明になった」と通報。現場は標高1,600メートル付近の登山道で、知床国立公園の自然豊かな山域です。

15日の捜索には、北海道警の山岳救助隊や消防、地元猟友会のハンターなど計18人が参加。午前中に登山道近くで曽田さんの名前が書かれたカードや財布、催涙スプレーなどが発見され、その後午後1時半ごろ、近くで遺体を発見しました。遺体には激しい損傷があり、クマによる襲撃が原因とみられています。

捜索中、現場周辺では親子とみられるヒグマ3頭が目撃され、加害の可能性が高いとしてハンターが駆除しました。斜里町はこれらのクマが曽田さんを襲った個体と判断していますが、北海道警は引き続き現場の状況や遺体の損傷状況を調べ、駆除されたクマとの因果関係を慎重に確認しています。

羅臼岳周辺は世界自然遺産に登録された知床半島の山岳地帯で、野生動物との遭遇リスクが高い地域です。例年、夏から秋にかけてはヒグマの活動が活発になり、登山者や観光客に対して注意喚起が行われています。今回の事故を受け、斜里町は安全が確認されるまで登山道を閉鎖すると発表しました。通行止めは16日以降も続く見通しです。

北海道では近年、クマによる人身被害が増加傾向にあり、環境省や道は登山や山菜採りの際にはクマよけ鈴やスプレーを携帯し、単独行動を避けるよう呼びかけています。今回の事故は、改めて人と野生動物との距離の取り方や登山時の安全対策の重要性を浮き彫りにしました。

【身元判明】知床半島の羅臼岳で発見の遺体は東京在住の26歳男性 家族が確認 クマに襲われて死亡 北海道警察
知床半島の羅臼岳でクマに襲われて死亡したのは、東京の26歳の男性であることが捜査関係者への取材で分かりました。

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